１．はじまり
当教会の発端は、故・ジョゼフ・ミーコ宣教師が、首都圏において新しい教会を生み出していくことを志したところから始まります。ミーコ師は、もともと、戦後、山形県において伝道活動を始め、今日ある保守バプテスト諸教会の源が生み出されていくために、良き貢献をした宣教師です。
その後、1973年に再来日した際、この首都圏における保守バプテストとしての伝道活動の必要を訴えて、「お茶の水バプテスト教会」を設立しました。この教会は、東北の教会から上京した若い青年たちと共に作り出されたもので、当初、都心部（お茶の水や御徒町）での礼拝が始められました。
1974年、ミーコ師は習志野市谷津7丁目に住まいを移し、伝道会などが行われた後、1975年11月、船橋市前原西2丁目の津田沼家具センタービル4階に、六畳一間の部屋を借りて、定期的な礼拝が始められました。この働きには、東北の保守バプテスト諸教会、とりわけ山形福音伝道隊や米沢恵泉キリスト教会が、大きな役割を果たしています。1977年8月には、森正義牧師が秋田県十文字町の教会から上京し、さらに本格的な活動が進められていきました。
これらの伝道活動は、前述のお茶の水バプテスト教会として、進められていきました。お茶の水教会としては、すでに東京都の御徒町において、数十名規模の礼拝が行われており、また、まもなく、千葉県酒々井町においても、新たな伝道活動が始められ、計３箇所での礼拝が行われていくこととなりました。[酒々井教会のホームページ]
２．旧会堂建設
津田沼教会は、当初の六畳一間から、同じビルの十二畳の部屋に移ったものの、なお、多くの人々を迎え入れるには手狭な歩みをしていました。この中で、会堂建設の願いを持つようになり、1979年11月に、現在の習志野市津田沼３丁目に土地を取得して、最初の会堂を建設しました。プレハブ２階建ての建物とは言え、当教会のこれ以降の活動のために、存分に用いられていくことになった、神様からの良き賜物でした。この時期には、津田沼の礼拝出席者はまだ20名程度でしたが、お茶の水バプテスト教会の働きとして、御徒町の礼拝に集っていた人々が大きく貢献していたことを、述べておく必要があろうかと思います。また、東北各地、とりわけ山形・米沢などの諸教会が、力強く支えてくださったことも、忘れることはできません。この会堂における最初の礼拝は、まだ外壁が完成していない中、台風の雨が吹き込むところでの傘をさして行われました。
３．三教会時代へ
お茶の水バプテスト教会は、すでに述べたように、東京都・御徒町、千葉県・津田沼、千葉県・酒々井の三箇所で、礼拝を行っていました。活動は、それぞれの地域ごとに進められていましたが、家族としての同じ思いをもって歩んでいく、良き連合体が形成されていました。しかし、それぞれの集会が順調に展開していくと共に、一つの教会組織として動いていくのでは、何かと不便が生じてきて、1981年に、御徒町キリスト教会・酒々井キリスト教会・保守バプテスト津田沼教会の３つに、それぞれ独立していくことにしました。この３つの教会は、今も、兄弟教会として、保守バプテスト同盟加盟の教会同士という以上に、深い思いを抱きつつ、結びついています。
３教会は、首都圏福音伝道隊という、連絡・交流・協力機関を設けて、その後も様々な活動を進めています。なお、御徒町教会はその後、横浜市・市ヶ尾キリスト教会を新たに生み出しました。また、宣教師による教会形成から、東京都立川市・西多摩バプテスト教会、埼玉県戸田市・埼京のぞみ教会、横浜市＆川崎市・グレースチャペル（セル教会）が、同伝道隊には加わっています。
４．新会堂建設
話は、少々はしょりますが、旧会堂が年月を経て老朽化し、また、手狭でもあったので、１９９３年1月に、同じ場所に現在の新会堂を建設しました。この会堂の様子は、本ホームページの「会堂探訪」でご覧いただけます。土地が狭かったので、礼拝堂は地下に設けて、地上には３階建ての建物となりました。光景は、周辺の町並みも合わせて、大分当初とは変わりましたが、心の内に与えられている神様への思いは、同じように温かく燃えているものと、思っています。
５．牧師交代
ミーコ師による働きを受けるようにして、当教会のリーダーとして従事してきた森正義牧師は、重ねてきた年齢に伴い、退任しました（現在は、当教会の実際の活動には携わらない名誉牧師として、教会の専任牧師とは違った身軽な立場で、多方面において活動中−神奈川県二宮町在住）。これによって、後任牧師を招く必要が生じて、教会は必死に検討し、また祈り求めていきましたが、現在の津田沼教会に適した人選として、兄弟教会である御徒町キリスト教会の森恵一牧師に、就任を要請しました。言うまでもなく、御徒町教会にとっては、大きな問題であり、また、難しい決断でもありましたが、最終的に、本人はむろんですが、とりわけ御徒町キリスト教会の人々による格別な志によって、転任が実現しました。森恵一牧師は、2002年4月に、当教会に着任し、同8月に、習志野市藤崎に住まいを移しました。
大雑把なご説明ですが、当教会のこれまでの歩みを、ご紹介しました。
